第173「高尾山GREEN CLEAN作戦」    2025年12月6日(土)晴れ

1209報告、集合写真掲載、0912予定掲載

日影林道入り口で出発前の集合写真です
日影林道入り口で出発前の集合写真です

 森林インストラクター東京会が社会貢献活動の一環として実施している、毎月第一土曜日に月毎に異なる七つのコースで高尾山に登り、自然観察しながら山頂や登山道のゴミ拾いを行うボランティア活動「高尾山GREEN CLEAN作戦」第173回を12月6日(土)に「日影沢コース」で実施しました。

 

 もみじ祭り最終日前日の土曜日、快晴だが日影のバス停から日影沢の駐車場まで歩く中は日陰で、参加者からは「寒いですね。」の声が聞かれた。落ち葉に霜が降り、霜柱の立つ北側斜面のスタート地点は初冬を感じさせたが、開会式でメンバー紹介、コース説明などの言葉がけが行われると、いつもの活気が戻り、自己紹介のあと班ごとにスタートした。

 12月に入り、植物の観察は実や種、冬芽の姿へと変化してゆく。ミヤマフユイチゴ、ヤブコウジの赤い実、フユザンショウとカラスザンショウの違いなど、参加者が実や葉を直接手に取り、香りや味を楽しんだ。クサギ、マルバウツギ、レモンエゴマは花のあとの萼片の面白さ、オオハナワラビの胞子葉、栄養葉のつくりの話で盛り上がり、クジャクシダ、イノデ、リョウメンシダ、オオバノイノモトソウなどのシダ植物も観察され、葉の裏の胞子嚢に熱中する姿も見られた。  

ダンコウバイの冬芽〔丸い花芽に柄がない〕
ダンコウバイの冬芽〔丸い花芽に柄がない〕
クロモジの冬芽
クロモジの冬芽
アブラチャンの冬芽〔丸い花芽に柄がある〕
アブラチャンの冬芽〔丸い花芽に柄がある〕

 逆沢作業道の急登を過ぎ、もみじ台で昼食。昼食後はゴミ拾いがスタートした。山頂を過ぎると、いつもより少なめの人手ながらいつもより多めのゴミが見つかり、小まめに拾いながら観察は続く。

 アブラチャン、ダンコウバイの冬芽の見分け方として、【ダンナアブヘイ:ダンコウバイには花柄が無い、アブラチャンには花柄がある】という覚え方が紹介され、観察も盛り上がった。 

 山頂下の豪華トイレ近くに ‘消えたリンドウ‘ の看板があり、11月中旬に観察されたリンドウの蕾が、一週間後に無くなっていた写真と「自然を大切にしましょう」という文言が添えられ、参加者と共にあらためて自然保護の大切さを確認しました。今回も、大変貴重な高尾山の自然観察の機会をいただきスタッフの皆さまに感謝いたします。

 

 その他の観察されたもの:サイカチの実、アオギリ、シロダモの実、マンリョウ、チドリノキ、コアカソ、ウマノミツバ、カラムシ、ニワトコの冬芽、ウラジロ、ヒイラギの花、フサザクラの種、ムラサキシキブの裸芽、センボンヤリ、ミツバアケビ、クマワラビ、ベニシダ

 

【拾ったゴミ】燃えるゴミ45リットル1袋、不燃ゴミ20リットル1袋、割れたビン10リットル1袋

 

〔補足〕今月の見所として、①実と種:ミヤマフユイチゴ、ムラサキシキブ、センボンヤリ、②冬芽:クロモジ、ダンコウバイ、アブラチャン、③景色:有喜苑の紅葉 を取り上げました。 



開催場所:日影沢コース〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影林道入り口(開会式)~日影キャンプ場~逆沢作業道~もみじ台(昼食)

     ~高尾山頂~1号路~十一丁目茶屋前広場~清滝前広場(ゴミ分別、振返り)〕

参 加 者:22名 〔FIT会員6名、一般16名〕

スタッフ:熊木、萩原、久保〔班長〕、槙田〔もっときれいにし隊、報告補足〕、谷井〔コース時間管理〕、久保田〔安全・写真〕

報  告:鈴木 歩さん   

 

次回、第174回「高尾山GREEN CLEAN作戦」、2026年1月5日(月)【第一土曜日ではありませんのでご注意ください】

琵琶滝(6号路)コース:高尾森林ふれあい推進センター~琵琶滝~6号路~もみじ台~高尾山頂~1号路~清滝前広場、

京王高尾山口駅から徒歩5分、高尾森林ふれあい推進センター 8:30集合です。


フォトギャラリー1:開会式と午前中の自然観察 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー2:午後のゴミ拾い 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー3:自然と景色 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】


下見情報:11月29日にスタッフ7名〔葛西、久保、熊木、遠山、萩原、平岩、槙田〕で実施しました。

フユザンショウの実と弾けた種
フユザンショウの実と弾けた種

 好天に恵まれた週末で高尾駅北口はハイカーで賑わっています。日影バス停から歩き出すと、9月に咲くセンニンソウがまだ花をつけています。フユザンショウが赤い実をつけ中から黒い種が飛び出しています。口に含んで噛むとサンショウと同じ辛さで暫く舌先にしびれが残ります。日影林道ではミヤマフユイチゴやヤブコウジが赤い実をつけています。シロヨメナがまだ咲き残っています。サイカチの大木に黒くてねじれた実が沢山ぶら下がっています。日影キャンプ場では、イイギリのオレンジ色の実、シロダモの赤い実、クサギの赤紫色の萼片がカラフルです。カラスザンショウが実をつけています。落ちている実を拾うと香辛料の香りがします。紫蘇と同じような形の実が枯れています。実を揉んで香りを嗅ぐとレモンの香りです。レモンエゴマです。すっかり枯れていますが香りが残っています。

 もみじ台では茶店が無くなり、もみじの大木が目立ちます。今年は急に冬になったのでいろはもみじはほとんど落葉して枯葉の絨毯です。山頂下ではキチジョウソウが咲き残り白実のマンリョウがまだ青みが残った実をつけています。高尾山頂は大変な人混みです。ツルグミが目立たない花を咲かせています。ダンコウバイやアブラチャン、クロモジの冬芽が目立つようになりました。ムラサキシキブには薄紫色の実が、ニワトコは大きな冬芽がついています。シモバシラに実がついています。よく見ると中に黒い種があります。ノササゲの紫色の鞘から黒い種がこぼれています。センボンヤリの綿毛のついた種が飾りのようです。カンアオイが地面に埋もれたような花をつけています。

 例年だと真っ赤なカエデの大木が陽を浴びて燃えるように輝く四天王門では、今年は葉を落としています。有喜苑ではまだカエデの大木に赤く色づいた葉が残っています。下から見上げると陽の光が透けて一層色鮮やかです。十一丁目の茶屋前ではメグスリノキがサーモンピンク色に染まっています。ケーブルカーの線路沿いのイロハモミジは大分色あせてしまいました。10日ほど前は鮮やかな紅葉が楽しめたでしょう。今年は例年より早く冬が訪れたようです。

フォトギャラリー4:下見時の自然と景色 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】