講師派遣 森林文化協会グリーンセミナー(多摩森林科学園)
【実施日】2026年5月23日(土)
【主催】 公益財団法人森林文化協会
【実施場所】 多摩森林科学園の樹木園
【参加者】 森林文化協会会員27名(当初参加予定者:29名)
【実施概要】 森林文化協会が会員(約1,350名)を対象に毎年春秋に開催しているセミナー。朝日新聞(関東1都5県)と協会メルマガで募集した
会員に対し、森林インストラクターが、実施場所における樹木や野草の特徴や生存戦略を紹介した。
【スタッフ】 森林文化協会:2名、FIT:5名:講師 高橋(喜)、谷井 、主幹事兼アシスト:立川、副幹事兼アシスト補佐:萩原、アシスト:遠山(報告)
5月後半としては涼しい気候の中、多摩森林科学園の樹木園(第1・第2樹木園)で観察会を実施した。受付時に、多摩森林科学園の歴史・概要と、当日に観察する予定の主な樹木を解説したA4版、4頁の資料を配布した。
森の科学館の裏では産卵期を迎えるモリアオガエルの鳴き声が聞こえ、園内では、ネジキがスズランのような白い花を咲かせていた。ナギの葉を観察した後、つる植物のアーチへ移動し、アケビ・ゴヨウアケビ・ミツバアケビの違いやマタタビの特徴について観察した。白い星型の花を下向きに咲かせるエゴノキの下では、エゴツルクビオトシブミの揺籃を探した。コウヨウザン、ランダイスギなど研究対象だった樹木にも感嘆の声が上がった。武蔵野陵に隣接していることから、昭和天皇にまつわるメタセコイアの逸話も紹介され、また、園内に佇む山神社では、この地域の歴史にも触れた。参加者には千葉県や神奈川県など遠方からの者も多く、「久しぶりにネジキをみた」、「昭和天皇の逸話を初めて聞いた」、「森の香りに包まれた」と喜びの声が寄せられた。
第1班に同行した副幹事によると、斜面に生育するチドリノキの説明では、あて材に関する説明が強く関心を引き、「あて」に触れながら熱心に観察していたということである。また、マタタビの白い葉の説明では、色素ではなく、昆虫を誘引するために空気の層を形成し、その乱反射によって白く見える点に、参加者は不思議そうな表情で葉を見入っていたそうだ。