第180「高尾山GREEN CLEAN作戦」    2026年7月4日(土)曇り時々晴

【概要】参加者34名(FIT会員2、一般25、スタッフ7)、「日影沢コース」で咲き始めた夏の草花や蘭の

花を観察しながらもみじ台に上り、昼食後に高尾山頂や1号路に落ちているゴミを拾いました。

7.8フォトギャラリ掲載、7.6報告及び写真掲載、2026.5.4報告欄作成



出発前の集合写真:日影林道入口の駐車場で
出発前の集合写真:日影林道入口の駐車場で

 森林インストラクター東京会が社会貢献活動の一環として実施している、毎月第一土曜日に月毎に異なる七つのコースで自然観察しながら高尾山に上り、山頂や登山道のゴミ拾いを行うボランティア活動「高尾山GREEN CLEAN作戦」第180回を7月4日(土)に「日影沢コース」にて、参加者34名〔FIT会員2名、一般参加者25名、スタッフ7名〕で実施しました。

 

 日影林道入り口の駐車場で開会式を行い、幹事から先月の「15周年特別企画その2」で薬王院の護摩焚き修行・安全祈祷に参列して授かった大きな「御護摩札」の披露がありました。準備体操のあと、カツラの落ち葉でほんのり漂う甘い香りを楽しんで集合写真を撮って出発しました。

葉っぱを殆ど食べつくしたアサギマダラの幼虫
葉っぱを殆ど食べつくしたアサギマダラの幼虫

 今回の見どころは大きく3つありました。

 1つ目は、アサギマダラ(4齢幼虫)でした。2回の下見では確認できませんでしたが、当日思いがけず観察することができました。これも生き物ならではの出会いでした。幼虫を観察した後は、食草であるキジョランの葉、蕾や実を観察しました。

 最後はアサギマダラの解説板の前で、羽にマーキングを施して移動経路を調査する方法や、長距離を旅する生態についての説明がありました。アサギマダラの幼虫観察をきっかけに、食草との関わりや旅をする蝶の生態への理解を深める機会となりました。

  

アサギマダラの食草キジョランの実
アサギマダラの食草キジョランの実

キバナノショウキラン
キバナノショウキラン
ツチアケビの花
ツチアケビの花

 2つ目は、下見では確認できなかったタマゴタケにも出会いました。卵の白い殻から出てきたばかりで、まだ傘が開く前の個体で、成長途中ならではの姿を観察することができました。

 3つ目は、キバナノショウキランの観察でした。さらに、クモキリソウやツチアケビやネジバナなど、この季節ならではのラン科植物も観察しました。

  


熟すと甘いひげいっぱいのヒメコウゾの実(下見時の写真)
熟すと甘いひげいっぱいのヒメコウゾの実(下見時の写真)

 このほか、槙田班では、アカショウマ、イヌショウマ、サラシナショウマ、レンゲショウマを比較しながら、葉の付き方や複葉の違いなど、実物を前に見分けのポイントを学びました。

また、植物に触れ、葉や実の香りを確かめ、野鳥のさえずりに耳を澄ませ、ヒメコウゾの実を味わうなど、五感を使って高尾山の自然を楽しみました。

 

 参加したお客様からは、事前に配布したルートマップに掲載した観察予定の花をすべて見ることができ、「本日のマップのお花はコンプリートですね。」という声も聞かれました。また、「緑の中を歩くだけで気持ちが良いですね。」「親しみのある高尾山だから気負うことなくゴミ拾いができる。」「立ち止まって説明を聞きながら自然をじっくり観察できる。すべてを覚えられなくても、それが楽しい。」という感想も寄せられました。また山頂のビジターセンターでは植物への興味が高まり、図鑑を購入する参加者の姿も見られました。

 

 それぞれが自分なりの楽しみ方で高尾山 GREEN CLEAN作戦に参加し、自然を楽しみながら学ぶ姿が印象的でした。

 

 主な観察種は以下のとおりです。

昆虫:アサギマダラの幼虫、バッタ類、モモイロツマキリコヤガ、マイマイガの幼虫 など

菌類:ホコリタケ、タマゴタケ など

植物:アカショウマ、オカトラノオ、オオカモメヅル、キバナノショウキラン、ツチアケビ、ムラサキニガナ、クモキリソウ、ジャノヒゲ、ハエドクソウ、マタタビ、アオギリ、ネムノキ、リョウメンシダ、ベニシダ、フサザクラ、シモバシラ、シラキ、ヤマハギ、ギボウシ類、ナラガシワ、モミジイチゴ、モミ、カヤ、ヒノキ、サワラ、スギ、ナツツバキ、ヤブレカサ、ハナイカダ、タチツボスミレ閉鎖花の種、コクサギ、クサギ、カラスザンショウ、アブラチャン、クロモジ など

野鳥(さえずり):ウグイス、ホトトギス、ヒヨドリ、ガビチョウ、ヤブサメ など

その他:ザトウムシ など

 

拾ったゴミ: 燃えるゴミ45L袋×1、燃えないゴミ5L袋×1

事故なく、全員無事に活動を終了しました。

次回は2026年9月5日(土)琵琶滝(6号路)コースです。皆さまのご参加をお待ちしています。 

 

開催場所:日影沢コース〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影林道入り口(開会式)~日影キャンプ場~逆沢作業道~もみじ台(昼食)~高尾山頂~薬王院~

       1号路~十一丁目茶屋前広場(ゴミ分別、体操、振返り)〕

参 加 者 :27名〔一般参加25名、FIT会員2名〕

スタッフ:7名、(班長)谷井、萩原、熊木、(もっときれいにし隊)槙田、(安全・写真)久保田、(コース時間管理)鈴木歩、(見所確認)鈴木文

   【7月から新たに安久、鈴木歩、鈴木文、高橋(京)の4名がスタッフに加わりました】

報  告:鈴木文、 (補足)槙田

 

8月は熱中症予防のため開催ありません。

次回、第181回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2026年9月5日(土)、琵琶滝(6号路)コースで咲きだした秋の草花を観察しながら高尾山に上り、昼食後山頂や登山道のゴミを拾って、ケーブルカー高尾山駅入口の十一丁目茶屋前広場まで歩きます。ゴミ分別・振返りを行い解散します。

高尾森林ふれあい推進センター 8:50集合、センター~琵琶滝~6号路~もみじ台〔自然観察〕~高尾山頂~富士道~1号路~十一丁目茶屋前広場〔ゴミ拾い〕


フォトギャラリー1:開会式と午前中の自然観察 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー2:ゴミ拾い 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー3:自然と景色 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】


【下見情報】6/27に実施予定でしたが台風接近で大雨の予報の為、6/28と7/1に延期して実施しました。6/28はスタッフ3名〔熊木、鈴木文、槙田〕、7/1はスタッフ5名〔久保田、高橋(京)、谷井、萩原、槙田〕で日影林道と逆沢作業道の安全状況と観察対象を確認しました。

首を傾けて咲くオカトラノオ
首を傾けて咲くオカトラノオ

 ・日影林道:コース上に倒木や崩落個所は無く、歩行に支障なし。ハエドクソウやアカショウマが咲きだした。キバナノショウキランもひょっこり咲いていた。ヌスビトハギやフジカンゾウはまだ蕾。マタタビの実(虫こぶ)が観察できた。 

・逆沢作業道:倒木が一か所あったが通行に支障なし。道幅が狭く、谷側が急なところが2ヶ所あった。滑落しないように、事前の案内と開会式での安全注意と歩行時に注意喚起する。900m程の狭い山道で、ずっと急な上りが続くので、道幅の広い所2ヶ所で給水休憩する。観察対象も少ないので、観察・解説は最小限にする。 

・もみじ台:木製のベンチがあるが混雑時はいっぱいになるので、茶店跡地の平らな処で昼食を摂る。シラキに沢山の実がついて一部赤く熟し始めた。キウイも実をつけている。クモキリソウの花が咲き残っている。ギボウシが咲きだした。オカトラノオが首をかしげて咲いている。

 ・高尾山頂、薬王院、1号路:山頂は人出が多く参加者が迷子になる虞あり。山頂下トイレ出口で集合し人数確認する。薬王院は下りの階段で転倒に注意する。ホタルブクロが咲きヤマユリはまだ蕾。キキョウが一輪咲いていた。レンゲ升麻はまだ蕾。オオカモメヅルが咲きだし、ツチアケビの花が見頃。 

 


フォトギャラリー0:6/28下見 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】