第138回「高尾山GREEN CLEAN作戦」   2022年11月5日(土)曇り

11.19写真入替え追加、11.07報告文章と写真追加、11.06集合写真を新規掲載。

集合写真:日影沢林道入り口の黄葉の下で
集合写真:日影沢林道入り口の黄葉の下で

 第138回「高尾山GREEN CLEAN作戦」が参加者38名、日影沢コースで実施されました。紅葉まつりが始まり、人出が多くなった高尾山に上り、山頂や登山道に落ちているゴミを拾いました。

 

 JR高尾駅北口より8:12、32、52発のバスに順次乗車して日影バス停まで移動。

 9:10より日影沢林道入口にて開会式を行う。槙田代表の挨拶に続き、班編成発表、コースの説明、安全注意、体操、集合写真撮影。

 9:25班ごとに出発。前夜の雨で少し湿った林道の周辺は、カツラの落葉とアブラチャンの黄葉が入り交じる。秋本番を思わせる景観に観察タイムへの期待感が一気に高まる。

報告者の班は、秋の草花、実の観察と並行して、木を見て森を見て山を見る視点も交えた話を折り込みながら、もみじ台へと向かう。

 

 

 

 

壊れかかった丸太橋:慎重に渡って対岸のユウガギクを観察します
壊れかかった丸太橋:慎重に渡って対岸のユウガギクを観察します

 作業道入口までの緩やかな林道では、サラシナショウマ、シロヨメナ、チャノキの白い花に、ミヤマフユイチゴの赤い実が色を添え、オオハナワラビの胞子葉が花のように林立。イノコズチやノブキ、ヌスビトハギ等のひっつき虫をいつの間にか服につけて歩く。

 沢の対岸に「保健保安林」の標識を見つけた場所では、生活に直結した17種類の保安林指定の目的について説明を聞き、自分の知っている事を話す参加者もいて、大いに盛り上がる。

また別の場所では、ノウサギの食痕、イノシシの足跡を見て、クマの出没にまで話が及ぶ。

 

 10:55一部破損した丸太橋を渡り、いよいよ急な山道へ入り高度を稼ぐ。お出迎えはユウガギクとセキヤノアキチョウジで、どちらも紫色が緑に映えて美しい。途中、安全な場所で上を見るとスギ林からヒノキ林に変わっていて、葉の形状等の変化を確認。また、谷底の水音に、水はどこから流れ落ちてくるのかを考え、森の保水の役割を再認識する場面もあった。

 

  

 

混雑する高尾山頂:人出は多いですが落ちているゴミは少ないです
混雑する高尾山頂:人出は多いですが落ちているゴミは少ないです

 11:55 もみじ台に到着。昼食休憩後、混雑を避けるため予定より早めに出発。

 

 12:30 クリーン活動開始。

 

 12:50 報告者の班は、混雑する高尾山頂を迂回して、富士道経由1号路を観察・ゴミ拾いをしながら下る。

 

下山路では、ヤクシソウ、ホウチャクソウ(実)、ウバユリ(種)、アキノキリンソウ、ダンコウバイ黄葉、コウヤボウキ、ムラサキシキブ(実)、カンアオイ、ブナ(実)

イイギリ(実)等を観察した。1号路終点近くでは、美しいヤマドリ(幼鳥)に出会うサプライズもあり、今回もまた充実したG.Cになりました。

  

開 催 場 所:日影沢コース〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影林道入り口~日影キャンプ場~逆沢作業道~もみじ台~高尾山頂~1号路~高尾山口駅〕

参 加 者:38名 〔一般 32名、FIT会員 6名〕

スタッフ:飯塚、熊木、丹野、中林、古谷、脇本〔班長〕、槙田〔サポート・写真〕

報  告:小林 玉江    

 

次回は、第139回「高尾山GREEN CLEAN作戦」、2022年12月 3日(土)琵琶滝(6号路)コース:高尾森林ふれあい推進センター~琵琶滝~6号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路~高尾山口駅〕です。高尾山口駅から徒歩5分の高尾森林ふれあい推進センターに8:30までに集合、8:30から開会式です。


フォトギャラリー1:開会式と午前中の観察会 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー2:午後のゴミ拾いと自然観察 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】

フォトギャラリー3:観察した高尾の自然 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】