第132回「高尾山GREEN CLEAN作戦」     2022年5月7日(土)曇り

集合写真:出発前に日影沢林道入り口にて
集合写真:出発前に日影沢林道入り口にて

 第132回「高尾山GREEN CLEAN作戦」が日影沢コースで実施されました。

  早朝まで降り続いていた雨もあがり、快い日差しの下で第132回GC作戦の開会式が始まった。主幹事の槙田氏から12年目を迎えたGC作戦は、これまで延べ3000人以上の参加者を記録していると報告があった。各班長の紹介のあと、初参加の人が紹介され拍手をもって迎えられた。配布資料をもとにコース紹介と見所の説明の後、夢中になって山道から離れてのごみ拾いは、しないようにと特別な注意事項もあった。準備体操の後、班ごとに参加者が集まり、9:30 6班で編成されたGC作戦がスタートした。

 5月初旬、花盛りの高尾山の中でも特に今回のコースは登山者も少なく絶好の観察会となる。ツボスミレ・ホウチャクソウ・ミヤマカタバミ・クワガタソウ・ムラサキケマン・コチャメルソウ・フタバアオイ・ラショウモンカズラなどを観察する。

 10:50作業道入り口で休憩をとる。汗ばんだ体に心地よい春風が通り抜ける。11:00いよいよ山道に入るとコクサギ・ヒメコウゾ・アケビ・クジャクシダ・コミヤマスミレ・ミヤマキケマン・エンレイソウ・ヤマルリソウなど、旬の花が見て!見て!・・と声を発しているように迎えてくれた。

 

これからゴミ拾い:緑のボランティア袋を配ってクリーン作戦開始
これからゴミ拾い:緑のボランティア袋を配ってクリーン作戦開始

 11:45もみじ台到着。昼食済ませた人から順に「参加記録パスポ―ト(全7コースをそれぞれ四季折々の12か月で満行)」に印をもらう。初参加者は真新しいカードと共にクラフト作品をもらえる。この活動が長く続く秘訣を見つけた気がした。

 12:20 GC作戦開始、グリーンのごみ袋が配られタングでごみを回収しながら1号路を下る。いざゴミを探し始まると山道にごみが無い! さすがに山頂はすごい人混みでゴミ回収の成果があったが、ゴミを捨てたというよりもゴミを落としてしまった!といった印象のものが多くあった。改めて登山者のマナーの良さを知る一方で、GC活動が登山者のマナー向上の一翼を担っていると感じとれた山行でした。

 

 成果は、燃えるゴミが45L×1袋、不燃ごみ(ビンカン)が20L×1袋でした。

 

【補足】今月の見所は、ヒメコウゾの雌花と雄花、徳川家の家紋フタバアオイの葉と花、一番遅く咲くコミヤマスミレの花、京の羅生門で切られた鬼女の腕の形をしたラショウモンカズラ、6年ぶりに沢山つけたブナの実、根がエビの形をしているエビネ、青い波が押し寄せるような形をしたコバノタツナミです。

 そのほか、ウワバミソウやクワガタソウの花、ガクウツギやミツバウツギ、コゴメウツギの花、大きな一枚葉が目立つサイハイランの蕾、三出複葉のハンショウズルの蕾、ジュウニヒトエやオウギカズラの毛深い花、長~い釣り糸を垂らしたウラシマソウ、5月に花を咲かせるサツキヒナノウスツボ、形が楽器のサクソフォーンそっくりのオオバウマノスズクサの花、青い瞳の一つ目小僧ギンリョウソウなどなど沢山の花を観察しました。

 

開催場所:日影沢コース 〔高尾駅北口=バス=日影バス停~日影キャンプ場~逆沢作業道~もみじ台~高尾山頂~1号路〕

参  加  者:42名 〔一般33名、FIT会員9名〕

スタッフ:〔班長〕飯塚、入江、熊木、丹野、廣川、古谷、〔サポート〕中林(安全)、槙田(写真、HP補足)

報  告:早川一二

 

次回の第133回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2022年6月4日(土)、蛇滝~吊り橋コース〔高尾駅北口=バス=駒木野バス停~小仏川遊歩道~蛇滝~4号路~5号路~もみじ台高尾山頂〕です。高尾駅8:40集合です。〔受付後8:12、8:32、8:52発のバスに分乗し、駒木野BS下車です〕


フォトギャラリー1:開会式と午前中の観察会                                              写真をクリックすると拡大し解説が表示されます

フォトギャラリー2:午後のゴミ拾い                                              写真をクリックすると拡大し解説が表示されます

フォトギャラリー3:観察した草花と花木です                                              写真をクリックすると拡大し解説が表示されます