第130回「高尾山GREEN CLEAN作戦」  2022年3月5日(土)晴れ

一番早く咲き始める「アオイスミレ」の花(鈴木景子様提供)
一番早く咲き始める「アオイスミレ」の花(鈴木景子様提供)

 3月になり気温も上がり少しづつ春の兆しがみえる晴天の下、高尾山GCが実施された。小仏行の8:32、8:52発(各1台増便)のバスに順次乗車し、キャンプ場手前の広場に集合し準備体操とスタッフの紹介、注意事項の説明があった。

 

 本日のテーマは「ほころび始めた冬芽」

集合場所でアズマイチゲ2輪発見するがまだ咲始め日陰のため花びらも葉も閉じていた。キャンプ場までの道で一番早く咲き始めるアオイスミレの花を発見。葉の形がフタバアオイに似ているのでこの名が付いた。

朽木の上にタチツボスミレの株が… スミレは蟻が種を運ぶからとの説明を受ける。サイカチの大きな鞘が落ちていた。果皮にはサポニンが含まれ石鹸にしたそうだ。

 

 キャンプ場で毛のびっしりと生えているヌルデの冬芽、三大美芽の1つコクサギの冬芽とコクサギ型葉序を観察。植樹されたブナの芽を見てこれから出会うイヌブナとの違いに備える。

  

集合写真:日影林道入り口「カツラ」の木の下で
集合写真:日影林道入り口「カツラ」の木の下で

 いろはの森を上って、カヤとイヌガヤ、モミの葉の違い、アブラチャンとクロモジ、ダンコウバイの葉芽と花芽の付き方、形、大きさの違いをしっかりと観察した。

モミの木の下にはモミの種鱗、ハリギリ、メグスリノキなど地面に落ちている実や落葉も見逃してはならい。

ドライフラワー状の実はオクモミジハグマ、カシワバハグマ、コウヤボウキ。

赤い実は、アオキ、ヤブコウジ、キチジョウソウ。ジャノヒゲの青い実が一つ残っているのを見つけた。ニワトコの混芽が大きくふくらんでいた。

 

 山頂からは春霞が掛かって富士山は見られなかったが結構な人出があった。帰り道は1号路をゴミを拾いながら下山。半月もすればスミレやキブシ、アブラチャンやクロモジなどの早春の花が咲き始めて賑やかになることだろう。

 この時期は花や実が少なく寂しいが、冬芽や樹形、樹皮など普段あまりスポットライトの当たらない部分の観察に集中してみる良い機会と捉えたい。

 

拾い集めたごみは、可燃ごみ45ℓx1袋、資源ごみ(ペットボトル)20ℓx1袋、不燃ごみ(ビンカン)20ℓx1袋でした。

 

開催場所:いろはの森コース〔高尾駅=バス=日影バス停~林道入り口~日影キャンプ場~いろはの森~1号路~5号路~もみじ台~高尾山頂~1号路〕

【当初予定の日影沢コース〔高尾駅=バス=日影バス停~林道入り口~日影キャンプ場~逆沢作業道~もみじ台~高尾山頂~1号路〕が積雪で危険と判断し変更】

参 加 者:30名 〔一般22名、FIT会員8名〕

スタッフ:班長;飯塚、熊木、丹野、藤岡、古谷(班長) サポート;入江〔写真〕、中林、廣川、槙田、脇本〔安全救護〕

報  告:日比 典子

 

次回の第131回「高尾山GREEN CLEAN作戦」は2022年4月2日(土)、琵琶滝(6号路)コース〔高尾森林ふれあい推進センター~琵琶滝~6号路~5号路もみじ台~高尾山頂〕です。高尾山口駅から徒歩5分の高尾森林ふれあい推進センター(599ミュージアム隣)8:30集合です。


フォトギャラリー1:日影林道入り口で開会式を行い日影キャンプ場を目指しました                               写真をクリックすると拡大し解説が表示されます

フォトギャラリー2:日影キャンプ場からいろはの森を上りました

フォトギャラリー3:高尾山頂からゴミ拾い開始しました

フォトギャラリー4:色々な花や冬芽を観察しました