5月14日実施 田園調布学園土曜講座


【タイトル】田園調布学園「私たちと森林」講座の「江戸から東京へ~東御苑の歴史と自然を学ぶ~」

【実施日時】2022514()9:0011:30

【場所】  皇居東御苑

【参加者】 8(生徒7名,先生1)

【スタッフ】班長:清水 好博,鳥崎 肇一 


 

前日からの雨でパレスホテルの屋根の下での開会式となった。7人の生徒を年齢構成で2班に分けた。 コースは、大手門→同心番所→百人番所→大番所→中雀門跡→果樹古品種園→バラ園→竹林→天守台→汐見坂→二の丸雑木林→二の丸庭園→都道府県の木→大手門としました。

 

9:00の開門時間に大手門から出発し、まず、江戸城と皇居の歴史と東御苑の概要を説明。 同心番所、百人番所などの建物のいわれ、石垣の石の種類・産地・積み方やイチョウの木は雄株と雌株があり、それらの違いを説明。江戸城は何度も火事に襲われ、天守や本丸などの大半が焼失したこと。石垣も火災で変形することに興味を持ったようだ。 

 

果樹古品種園は、上皇陛下のお考えを受けて江戸時代に食用とされていた果物の古品種を植えていること、二の丸雑木林は、昭和天皇のご発意により武蔵野の面影を伝える雑木林が造営された。その際、町田市相模台の表土ごと運び造営。キンラン、ギンランが多く生えるのはそのためであることを説明した。バラ園のハマナスなどのバラ、雑木林ではギンラン、庭園池でのコウホネ、ヒメコウホネ、アサザの開花、食べごろのカジイチゴの実が観察できました。

 

明治時代から太平洋戦争を経て荒れ果てた皇居を、天皇家と国民とが一体となって作り上げた結果、現在のような貴重な森が出来上がったことを説明し、最後に、アンケート用紙を配り、印象に残ったことなどを書いてもらいました。江戸城の歴史(高さ58mもの天守閣があったことなど)、大きな石垣が多くあったこと、多くの植物があることなどが印象に残ったようです。11時頃には雨が上がり、大手門に戻り、11:30頃、解散しました。