2025年6月低山はいかい
多摩丘陵の尾根歩きの楽しさと程久保川源流を知る
2025年6月29日(日)実施 天候:晴
京王線長沼駅〜長沼公園〜平山城趾公園〜程久保川源流〜七生公園〜南平丘陵公園〜京王線南平駅
4月に雨で中止となった案件の実施である。東京都立多摩丘陵自然公園として整備されている長沼公園と平山城址公園、その東に位置する都立多摩動物公園が管理する七生公園、最後に日野市南平丘陵公園の4園を巡るコースを歩いた。多摩丘陵は武蔵野台地と相模野台地の間に位置し、三浦半島上の三浦丘陵まで繋がる広大な丘陵である。
京王線では2番目に年間乗降客の少ない長沼駅をスタートした。長沼公園内の「鎌田鳥山(野鳥料理店)」には、現上皇様が学習院にご在学中友人と立ち寄った御会遊所の記念碑があり、こんな辺鄙なところにと驚いた。長沼公園と平山城址公園は八王子市と日野市の市境で約1㎞弱離れており、急勾配の上り坂であったが、マンホールを探しながら両市のデザインの違いを確認する事で少しばかり暑さや急勾配のキツさを紛らわすことが出来た。
平山城址公園では武蔵国と周辺六ヶ国の連山が眺められるという六国台という見晴台に立ち寄ったが、現在は樹木で遮られ見えなくなっていた。平山季重(ひらやますえしげ)神社にも立ち寄り、宇治川の戦いや一ノ谷の合戦など源平合戦での活躍に思いを巡らせた。更に旧多摩テックの跡地や程久保川の源流、多摩動物公園附設の七生公園、最後に日野市南平丘陵公園の4園を歩き、多摩丘陵の尾根を満喫した。長沼駅から南平駅まで全行程徒歩で約4時間半のコースでした。
春と夏の端境期かなと思える時期でしたが、相応の数の植物や昆虫を観察できた楽しい一日でした。オオバギボウシ、オカトラノオ、ヤブデマリとガマズミの赤い実(ガマズミはホワイトリカーが良いとか、ブランデーが良いとか果実酒の作り方で囂しかった)、タマノカンアオイ(多摩丘陵で発見されたカンアオイ)、チダケサシ、ヒメヒオウギズイセン、ヒヨドリバナ、ホタルブクロ、ヤブカンゾウ、リョウブの花、実をつけたヤマハゼ、アカシデ、クマシデ、イヌシデ、マルバアオダモ、数多くのヤマユリ等々。また、小田野さんが見つけたタマムシは金緑色の金属光沢に銅紫色のストライプがあり、綺麗でした。益虫と害虫の両方の側面を持つそうです。(写真:上段 昼食後の平山城趾公園展望台で、下段:タマムシ)
参加者 15名 ○幹事:森 ○参加者:有山、小田野、金谷、久保田(報告)、五島、清水、鳥崎、平野、古谷、丸山、 安田 ○スタッフ:飯塚、鈴木、福重