2023年6月「低山はいかい」

戸倉城山・光嚴寺・広徳寺を訪れる

(令和5年6月28日(水)実施 )
【場所武蔵五日市駅〜(バス)~西戸倉バス停~山口神明社〜戸倉城山~光厳寺~広徳寺~武蔵五日市駅


薄日の差すなか、気温は30度、蒸し暑い日で蒸し風呂の中を歩いているようでした。標高僅か434mの五日市盆地を眼下に望む城山は険しく、堅固な山城を築城するのには最適の地で、ここに築かれた戸倉城は見張り台・烽火台としての役を果たした。ヤマウルシやツタウルシが多く、トチバニンジンの実やバイカツツジの花に癒された。道すがらのコンテリクラマゴケ、オカタツナミソウ、ウラジロ、オクタマコアジサイ、ミヤマハハソ、山頂の実をつけたツクバネ、ナツハゼ、ネジキなどなど多くの植物を観察する。 

 

下山は更に急坂の険路で、後ろ向きに岩場を三点支持で降りた。切れ落ちた岩壁は五日市川上構造線の断層崖と聞く。

光厳寺で昼食を取り、食事後はロープワークを学び、巻き付け結びともやい結びを練習した。コウヤコケシノブ、ハカタシダ、ホンモンジゴケ、チダケサシの花、ヒメヤブランの花、オレンジ色のヤブカンゾウの群落、マルバマンネングサなどなどを見ながら、秋川沿いの道を歩いた。広徳寺は静寂に包まれた趣のある古刹で、境内のイチョウの巨木は気根を出し、かなりの古木であった。都内で最大のタラヨウも沢山の実をつけ、雌株であることを確認。タラヨウ同様に都指定天然記念物のカヤも素晴らしい巨木であった。

 

檜原街道に出て、今日通った城山を見上げる。急登と岩場の急な下りを無事こなしたことに各人感心しきりであった。穏やかなハイキングコースと思っていたが、急登あり、岩場の下りありの変化にとんだコースで、名刹と多くの植物を堪能することができた。(写真:上 城山山頂で(円内 臼井さん)、下 光嚴寺境内より城山を望む


参加者:18名 臼井(幹事)小菅、廣川、三井、入江、高橋、日比、金谷、安田、嶋田、丸山、氏家、早川、福田、田口、福重、飯塚

       市川(報告)