2022年3月「低山はいかい」

宝篋山の春を訪ねる

(令和4年3月23日(水)実施 )
場所土浦駅(筑波山口行き関東鉄道バス)―宝篋山入口下車―宝篋山小田休憩所―極楽寺コースー山頂―小田城コースー堂平―宝篋山小田休憩場―土浦駅

 


前日の降雪で軽アイゼンを携行しての山行となったが、宝篋山入口のバス停に降りたときは、陽だまりの暖かさが心地良い絶好のハイキング日和となった。開会式の後、幹事から宝篋山が位置する地域の歴史の説明を受け1015分に出発。里山の早春の芽吹きをニリンソウ、タチツボスミレなどに足元から感じる。1040分、満開のコブシ・カンヒザクラの出迎えを受けて極楽寺コースに入る。極楽寺跡の五輪塔を過ぎると、山道は森林帯に入り沢沿いの登りが続く。ヤブツバキ、ヤマコウバシ、キブシ、センダンを見つける。小滝や大岩が点在する変化のある山道と昨日の雪が解けて木々から落ちる雨だれが、汗ばんだ体に心地よく足取りも軽い。山頂近くにニワトコ、ウグイスカグラ、数多くの変成岩の大岩の岩肌では石英がキラキラと輝いていた。

1220分、山頂到着。筑波山、霞が浦、関東平野を一望、日光連山、東京スカイツリーまで臨めたが、春霞で富士山までは見えない。1315分、 記念写真の後下山。ぬかるむ山道を転ばないように足元に集中していたので、イノシシが掘り起こした穴の跡が気になった。休憩した石切り場跡の要害展望台では、ガビチョウが鳴き叫ぶ中、ハリエンジュの鞘に残った豆からサイカチの実の味まで話が盛り上がった。ちょっとした合間でも樹木の話題が尽きないこの会の魅力を感じる。里近くの道沿いでノビル・キクラゲを採取し、酒のアテのおみやげもできた。田おこしが終わった田圃にキジを見つけて、「キジよ!お前も鳴かずば撃れまい」とメンバーが発した言葉が武将の化身と重なった。春の訪れを身近に感じつつ自然と歴史を満喫した低山はいかいであった。

写真:宝篋山山頂での筑波山を背景にした参加者の集合写真と今回歩いた宝篋山の登山道マップ(つくば市HP) クリックで拡大


参加者:FIT 会員16名  飯塚、氏家、小野、小菅(幹事)、鈴木(宏)、鈴木(康)、瀬川、高橋(喜)、田口、谷井、津田、長岡、浜畑、早川(FIT ML報告)、

               福重、横井