2022年2月「低山はいかい」

黒山三滝から義経伝説の顔振峠を歩く

(令和4年2月23日(水・祝)実施 )
【場所 越生駅-黒山熊野神社前広場-全洞院-黒山三滝-役行者像(大平山)-役行者入口-顔振峠-諏訪神社(昼食)-顔振峠-摩利支天-吾野駅


越生駅からバスに乗車、越生梅林の脇を通り、黒山の熊野神社前のバス停で下車。神社前広場で開会式の後、945分に出発。近くの全洞院で渋沢平九郎(渋沢栄一の従兄弟・養子、飯能戦争で敗れ近くで自刃)の墓に立寄り、境内でモクゲンジの袋状の実を拾う。ほどなく黒山三滝。岩の間を通って天狗滝、キラキラ虹が光る上下二段の男滝と女滝。この付近はアオネカズラの北限自生地とされているが、その姿は見当たらず。ウラジロ、ベニシダ、リョウメンシダなどのシダ類やキヨスミイトゴケなどのコケ類が多い。ここから山道。多少の岩場や短い急坂もあり、所々に雪も残るが、凍結箇所を避ければ支障はなない。役行者像の立つ大平山に1115分着。役小角と前鬼・後鬼につき田口さんが解説。山道を下りいったん車道に出て、茶店の建つ顔振峠を通過。この辺りは日当りがよく、ヤマザクラの葉が展開し始め、蕾もほころびかけていた。峠では珍しい竹の花も見た。

諏訪神社には1230分着。昼食の後、13時に出発、顔振峠に戻り記念撮影。ここからの眺めは、青空の下、丹沢の大山から大岳山や川苔山など奥多摩の山々、富士山、そして武甲山まで、斜面に雪を抱く山々がズラリと並び、壮観! 摩利支天のお堂をひと回りし、林道脇の山道を拾いながら下る。全般に、アオキなどに鹿の食害が目に付く。往時の吾野宿の面影を残す秩父街道を歩き、吾野駅に1430分頃着。予定より早い1436分発の電車に乗車。時折冷たい風に首をすくめつつも、また花粉症はつらいが、動き出している花芽や葉芽、暖かい日差しにもうすぐ春だなあとワクワクした一日だった。

 

写真:上段は越生町の地図。黒山は越生町の南西に位置し飯能市と境を分ける山稜の麓に位置する。下段:顔振峠で秩父の山々を背景に。丹沢山塊、富士山、幾重にも連なる奥多摩や秩父の山々の姿が美しい。右手に武甲山。


 

参加者:FIT会員21名:飯塚、池田()、市川、伊藤、臼井、小田野、鍛冶、小勝、小菅、清水、鈴木()、瀬川、田川、田口、田中、平野、福重、福田(幹事)、丸山、三井、箭内

FIT ML 報告:田中清子