高尾森林ふれあい推進センター 森林ふれあい推進事業
「春の高尾主稜線縦走」
2026年5月7日(木)
開催場所:陣馬山〜景信山〜小仏城山〜高尾山
和田の登山口を出発し、陣馬山、景信山、高尾山を経て高尾山口駅へ至る約17kmのロングコースを歩いた。登りでは汗ばむ陽気となったが、稜線上を渡る風は爽やかで絶好のハイキング日和であった。日影の濃い植林帯や木洩れ日が揺れる新緑のトンネルを辿る稜線上は、アップダウンも少なく、快適な山歩きとなった。
植物観察では、キンラン、ギンラン、ジュウニヒトエ、ニョイスミレ、ミツバツチグリ、ギンリョウソウなど、この時期ならではの花々に数多く出会った。特にホオノキの花は、瑞々しい1日目の雌性期から、2日目の雄性期、雄蕊が落ち始める3日目の状態まで、開花の全プロセスを間近に観察でき、参加者は感嘆の声を上げていた。カマツカやウラジロノキの花も間近に愛で、カジカエデの立派な実を双眼鏡で追ったり、ナツトウダイやオオバウマノスズクサの花、クマシデの葉など個性的な造形に触れたりと、終始賑やかな観察となった。
耳を澄ませば、ツツドリ、ヤマガラ、ヒガラ、イカル、コジュケイといった野鳥のさえずりが響き、アオゲラの力強いドラミングも聴こえてきた。足元ではツチハンミョウを発見し、ハナバチの巣に入り込んで成長するという驚きの生態解説に、参加者は興味深く聞き入っていた。
道中では炭焼窯跡を見学して、かつての山の暮らしに思いを馳せるとともに、植林地の保育の内容も解説した。間伐により光が届いた林床にクロモジの若葉が鮮やかに群生している様子を観察して、「適切な手入れが豊かな林床を育む」という説明に、誰もが深く納得していた。
主稜線の走破という大きな達成感に加え、森の営みと人の関わりを多角的に体感できる一日となり、参加者の満足度の高い観察会となった。
【参加者】20名
【スタッフ】主幹事:室伏憲治 班長:伊藤克博、福山容子、脇本和幸(副幹事)、松井紀尚(報告) アシスト:久保吉己
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