第164回「高尾山GREEN CLEAN作戦」 2025年2月1日(土)晴れ
0206報告と写真掲載、0203集合写真掲載、20241107予定掲載
森林インストラクター東京会の社会貢献活動の一環として実施している毎月第一土曜日に高尾山に登り、自然観察と山頂や登山道のゴミ拾いを行うボランティア活動「高尾山GREEN CLEAN作戦」第164回を2025年2月1日(土)に「小仏~城山コース」で実施しました。
翌日は雪になるかもしれないという天気予報で、空気はとても冷たかったが、時々日差しもあり、気持ちの良い冬の山歩きとなった。
寶珠寺で集合し、安全確認の説明、体操をして出発。すぐに民家の販売ポスト(梅干し、柚子、お漬物などを売っている)にひっかかりお買い物。里の物はおいしいのだ。駐車場までは舗装道路だが、この間にも、道路わきのノササゲやセンニンソウの果実などを観察する。ノササゲの実は鞘の紫色が美しく、その鞘が開いて種が見える。センニンソウの種は長い毛が陽に輝いて美しい。
さらにセンニンソウとボタンヅルの実の違いの解説を聞き、比べてみる。
駐車場から先は山道で車は入れない。少し入った所の足元に青く丸い距離ポストがあるが、これは都道の距離ポストだそうだ。小仏峠にはこの「終点」の距離ポストがあるそうでその確認も楽しみに登る。途中でいくつかの冬芽を見る。途中シラユキゲシの葉があり、こんなところにも入っていることに驚く。
さらに登り、小仏城山で昼食をとり、自然観察をしながら一丁平を経て山頂下まで歩く。いわゆるきれいな花が咲いているわけではない。が、冬芽やいろいろな実や種の似たものの違いを確認し、枯れてなお美しい花後の姿(花が散った後に綿毛をつけた種や、さらに飛び散ると、残ったガクがドライフラワーのように見える)を楽しむ。特にキッコウハグマの花後は薄い赤色が残り、地味にきれいである。視点を変えれば、冬でも見られるものがたくさんあると実感する。
山頂下からはゴミ拾いもしながら歩いたが、その途中、早くもタチツボスミレが咲いているのを発見。スミレの中で最初に咲くのはタチツボスミレではないかということだったが、まさにそのとおりであった。
無事清滝前広場に着き、ゴミの分別,整理体操,振り返りを行い,2月の高尾山GREEN CLEAN作戦は無事終了した。
〇観察した冬芽:アオキ、コクサギ(三大美芽のひとつと言われるが、ちょっと小さくて実感できず)、アジサイ、ホオノキ、クロモジとアブラチャン、フサザクラ、シュンラン、リョウブ、イワタバコなど
〇実・種子の観察:チャノキ、ノササゲ(紫色)、センニンソウとボタンヅル、オニドコロとヤマノイモ、ゴンズイ(赤)、ガマズミ(赤)、カラタチバナ(赤)、ツルリンドウ(赤)、オオカモメヅル(袋果が大開脚)、オオバギボウシ、モミジバスズカケノキ、テイカカズラ、ツルウメモドキ(赤~橙)、マユミ(薄い赤~桃色)、ハダカホオズキ(赤)など
〇花後の植物:キッコウハグマ、コウヤボウキ、シロヨメナ、アキノキリンソウ、ヤマユリとウバユリ、ヒヨドリバナ、センブリなど
〇開花中:タチカンツバキとサザンカ、タチツボスミレ(一輪)
〇その他:アケビ・ミツバアケビとゴヨウアケビ、ヤマコウバシ、テイカカズラとツルマサキ
拾ったゴミ:可燃ごみ45ℓ1袋、不燃ごみ20ℓ1袋、ペットボトル20ℓ1袋でした。
なお、3名のスタッフ(藤岡さん、古谷さん、廣川さん)が今回で高尾山GREEN CLEAN作戦を卒業されます。長い間お疲れ様でした。そして、本当に有難うございました。
開催場所:小仏~城山コース
〔高尾駅北口=バス=小仏バス停~小仏峠~小仏城山(昼食・トイレ)~一丁平(昼食・トイレ)~高尾山頂~1号路~清滝前広場〕
参加者:32名 〔一般23名、FIT・友の会会員9名〕
スタッフ:〔班長〕古谷、久保、中林、槙田、廣川、〔もっときれいにし隊〕三井、サポート〔安全〕熊木・西出、〔写真〕福山、〔時間管理〕藤岡
報 告:田中雅子さん
次回、第165回「高尾山GREEN CLEAN作戦」、3月 1日(土)稲荷山コース:高尾森林ふれあい推進センター~稲荷山~5号路~もみじ台~高尾山頂~薬王院~
1号路~清滝前広場、高尾山口駅徒歩5分の高尾森林ふれあい推進センター 8:30集合です。
フォトギャラリー1:開会式と午前中の自然観察 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】
フォトギャラリー2:午後のゴミ拾い 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】
フォトギャラリー3:自然と景色その他 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】